浅草和装履物店 辻屋本店 四代目 富田里枝です。
畳表の雪駄は古くから作られており、和服の正装での履物は「畳表に白鼻緒」と決まっています。
女性用の草履もコルク芯の台が登場する以前は、草履と言えば畳表を重ねたものでした。
下駄の天面に畳表を貼った表付き下駄もあります。
では、畳表の材料はご存知でしょうか。
畳といってもイグサではありません
和装履物では、畳といってもイグサではありません。
正解は竹の皮。
竹の皮といっても、ちょっと特別な”稈鞘(かんしょう)”というもので作られます。
“稈鞘”とは、元々は、筍を包んでいた皮の部分です。
皆さんにイメージして頂くには、食品などを包む斑点がある筍の皮がわかりやすいでしょうか。
その筍が竹へと成長して伸びていく時に、伸びた竹の節から自然と落ちる皮。これを拾い集めます。
雪駄に使われる竹皮には斑点がありません。
実はこの原料となる竹、真竹の種類ではあるのですが、突然変異で現れた非常に斑点が少ない竹なのです。
そして、驚くべき事にこの材料が今の日本ではほぼ枯渇しているのです。
かつては日本に自生していた真竹が今では無くなってしまいました。
その理由は…⁈
辻屋本店ホームページ【豆知識】をご覧ください。
「畳表雪駄の材料を知っていますか?」https://getaya.jp/knowledge/takekawaomote/