この度辻屋本店では和装履物について一緒に勉強し、その魅力を一緒に発信していただける研究員とともに『履物laboはきものがかり』を始めることといたしました。
『はきものがかり』を立ち上げた意図は
◇洋服に合わせる靴に比べ、着物を楽しむ人々に和装履物への意識が高いとはいえない状況である
◇呉服店・着物店のスタッフが、世間に和装履物についての間違った知識を広めていることが少なくない
◇鼻緒挿げの職人がいる履物専門店が激減しているため「挿げ」の重要性を知らない人が多い
◇織りや染め、色柄にこだわる着物愛好家の人たちが案外、伝統的な履物文化については興味がない
などの理由から、和装履物専門店として非常に危機感を持っているからです。
昭和40年代までは全国の町々にあった履物専門店が、今では大きな都市でさえ少なくなっています。
コロナ渦でさらに廃業が増え、このままでは「和装履物の文化」が日本から消えかねない状況です。
伝統的和装履物の正しい知識&魅力を広めるべく2023年10月、一緒に活動していただける方を募集したところ、予想以上に多くのご応募があり、抽選で7名の研究員に決まりました。
第一回はきものがかり
まずは自己紹介タイム。
着物の楽しみ方、履物について思う事、今日の装いについて、それぞれ語っていただきました。
それぞれ初めましての方々で、着物の趣味も、着物歴もさまざま。
皆さん熱い着物愛に溢れ、楽しく和やかな雰囲気でした。
履物についてもお悩みがあるようですが、誰に聞いていいかわからなかったという声も。
その後、辻屋本店 店主の富田里枝より和装履物の豆知識をいくつかお話ししました。
まずは「草履と下駄の違い」について。
着物歴の長い方でも、意外とあやふやな部分があることが判明!
次に和装履物の歴史について、かいつまんでご紹介。
いちばん反応が大きかったのは、畳表の重ね草履は一番格が高い草履になるということ。
やはり目に触れる機会がないから、知られていないのですよね~。
「履物laboはきものがかり」事務局のしずこさんが第一回のレポートをUPしてくれました。
https://getaya.jp/blog/labo_hakimonogakari001/
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